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勉強の秋

学生のときは、8月末から9月というのは苦手な季節だった。夏休みが明けて学校が始まる。学校というのは悪いことばかりではないが、登校するのはめんどくさい。そして、なんと言っても試験というのが重荷である。おまけに段々と日が短くなってきて侘しい気持ちになる。

幸い、今ではこの季節はそれほど苦手というわけではなく、たんたんと過ごしている。ありがたいことだ。さて、早や10月も半ばとなり秋も深まってきた。先週末は精神分析関連の学会に出席した。自分は発表がないのでその点は気楽だし、いろいろとヒントになることや考えさせられることがあり刺激になった。討論にもけっこう参加できたし、充実感はあるが、なんとも脳みそは精神分析漬けになっている感がある。参加者はけっこう多いので、発言するにしても単なる思いつきというわけにはいかず、発表者、ベテランから初学者まで幅広い人々に何かヒントになるようなことをアドリブで言うとなると、なかなか難しい。学会の将来ということについてをテーマにしたセッションもあったが、それは単にその学会の問題というわけではなく、精神分析固有の問題と、日本における精神分析の発展と今後について、といった問題に通じていると思う。

さて、私が関連している組織でいささか身内の宣伝ということになってしまうかもしれないが、来る2015年11月1日(日)には東京の専修大学で日本ラカン協会のワークショップが開かれる。テーマは「幻想の臨床」で、二人の提題者による発表と全体討論がある。幻想は、ラカン精神分析におけるキー概念の一つだし、私自身、とても楽しみにしているところだ。
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