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禅と精神分析そしてメルボルン

先日、都内で禅僧とラカン派精神分析家の対談という形式での講演会があり参加した。 精神分析と仏教あるいは禅というテーマは私の関心事で、2000年代にメルボルンで精神分析の研修と研究をしていたのだが、禅の修行もすることになったことは、だいぶ前にこのブログの記事に書いた。先日の講演会の討論の時間では、私もコメントする機会が持てた。そして、なんと演者の禅僧はメルボルンで私が教えを受けた禅僧を知っていた。どちらも以前、米国で禅修行をした経験がありその当時から知り合いだったとのことだ。まったく世界は狭い。縁は不思議なものである。講演会の後の懇親会ではいろいろな分野の方々と話すことができ交流も広がり、有意義な午後のひとときだった。 さて、メルボルンの話になると私は熱くなる。一つ思いついたことをメモとして書いておこう。私はメルボルンに本拠を置く精神分析の組織に今も所属しているのだが、最近、5月下旬にその組織の名称が Lacan Circle of Melbourne から Lacan Circle of Australia に変更された。元々、メルボルンをベースに活動していたのだが、会員が他の都市に移住し地域的広がりを見せてきたため、国レベルの名称にしようという話になったのである。慣れ親しんだ名称が変更になるのは寂しい気もするが、地道な活動と発展の成果と考えれば嬉しいことだ。
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