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ソーサー

私はコーヒーが好きで、カフェによく行く。さてコーヒーを飲もうという時に用心するのは、コーヒーがこぼれていないかどうかということである。コーヒーカップを持ち上げ、その下の受け皿にコーヒーがこぼれていないかを確かめる。これをやらないとうっかりするとコーヒーカップに張り付いたコーヒーの雫が運が悪いと服に落ちてしまう。私の場合、月に1回程度は受け皿にこぼれているという状況に遭遇するのである。

えらく慎重だなとか、強迫的な行為だと思われてしまうかもしれないが、私なりのリスク管理なのである。慌てたり嫌な思いをするよりは、その事態を防いだ方がよいと思っている。本当はそんなことのないよう、カフェの店員さんには注意してもらいたいところだが、このようなつぶやき的なブログに書いたところで、ほとんど効果はないだろう。地道に毎回、確認するしかあるまい。さて、いざ、こぼれている時にどうするか?卓上にペーパーナプキンがあれば、それを一つ頂戴して受け皿の上に載せる。よほどひどくなければ、1枚で十分である。ところが、ケチってか、卓上にペーパーナプキンを置いていない店がある。その時は、自分のポケットティッシュを1枚取り出して使う。会計の時に、ティッシュ1枚分の値段を差し引けなどと叫ばないのは紳士のたしなみというものである。さて、困るのは手持ちのティッシュがない時である。この時は、口を前方に突き出して、コーヒーの雫が服に垂れ落ちないようにしなければならない。本当はリラックスして好きなコーヒーを飲みたいところだが、その思いとは逆に集中力を要求される。

人生山あり谷ありである。ほっと一息コーヒータイムと思っても、そうは問屋が卸さない場合もある。口を前に突き出すだけの体力と筋力を維持しないとね。そう思えば老化を防ぐために健康管理をしようと積極的な気持ちを持つことになるかもしれない。なんでも連想のタネになるのだな。無事にコーヒーを飲み終わったときの達成感は格別なものがある。皮肉ではなく。
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