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いよいよ夏

間もなく7月になる。ということは今年もほぼ半分過ぎたということだ。7月に開催予定だった日本ラカン協会の名古屋でのワークショップは、来年に延期になったということだ。その他いろいろな学会も中止になったり延期になったりで、今年はコロナ感染症の影響でスケジュールが定まらない。

学術的な催しが少なくなっているので、その分、本や論文を読んでみることにした。今年の夏は、フロイトの「モーセと一神教」を読もうと考えている。フロイトの晩年の著作で、臨床的な内容ではないので、今まで敬遠して一度も読んだことがない。歴史、文化、社会をただ年表的に追うのではなく、ひとの深層心理を考慮しながら自分なりに考えるヒントに、もしかしたらなるかもしれない。

世の中の人出はだいぶ増えてきて、新規の感染者も東京ではかなりの数になってきている。当分、気をつけながら生活していくことになるだろう。自分の臨床活動では、しばらくお休みしていた集団療法を再開した。以前よりも人と人との距離を取り、時間も短くしての実施で、元々のやり方と違うので違和感はあったが、やはり直接人と会い、話をしたり聞いたりするのはいいものである。オンラインや電話での交流や仕事が盛んになるのは、それなりによいところはあると思うが、直接会うことと等価のものではない。精神分析のセッションも換気に注意するなど工夫しながら、存続させていくことが必要だろう。

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