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いろいろと考える

フランスから分析家が来日して、先日、研究会が開催された。フランス語に触れると毎回のように、次の機会までにはフランス語を勉強しようと思うのだが、思うだけにとどまってしまう。そのあたりは残念なことだが、ともあれいろいろと刺激になり貴重な時間を持つことができた。それとは別の研究会で自分が発表する機会があり、またまたそれとは違うセミナーもあったりで、このところはけっこう勉強したり学術的な活動に参加している。

研究会ではトランスジェンダーの話も出てきたが、同性愛なども含めてこのあたりの話は前々からこのブログでも取り上げてみようと思いながら、そのままになっていた話題である。私が豪州に精神分析の学びを深めるために渡ったのは2000年だった。知り合いになった男性(と思われる人)と会話していたところ、パートナーのことを彼と言うので、彼女の間違いではないかと思いながら、そのまま聞いていたら、どうやらパートナーは男性だということがわかった。そしてまた、当時、日本では同性愛の人は肩身が狭く日本から豪州に移住してきた人もいるということを知るようになった。ラカン派精神分析の「性別化」の概念も知るようになり、自分が考えていた男とか女という概念が偏狭なものだったということに気づいたのも、豪州に行ってからである。

そう言えば、ここしばらく、豪州にもフランスにも行っていない。街も懐かしいし、人々はいまどうしているのだろう?そして最近の世間での話題である役所の文書書き換えの話。「父の名」がぶっとんでしまって天地がひっくり返るような感覚だ。


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