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7月のラカンワークショップ

6月も終わりに近づいてきた。梅雨の中の雨の日曜日だが、今は雨が小休止しているようだ。

2017年7月23日(日)には、日本ラカン協会のワークショップが開催される。現時点では協会のホームページに掲載されていないが、精神病における<父>の問題を再考することにより「今日のエディプス」を考えるという企画になるとのことである。提題者は自治医科大学の大塚公一郎氏と京都大学の松本卓也氏で、司会は小林芳樹氏となっている。会場は東京の専修大学(最寄駅は神保町)で時間は14時から18時である。

とりあえず何か参考文献はというと、ラカンのセミネール3巻「精神病」とフロイトのシュレーバー症例の論文ということになるだろう。なお、松本氏はヘルダーリンについて言及されるらしいのだが、私はヘルダーリンについては名前くらいしか知らないのでそのテーマについての参考文献は思いつかない。

なお、ワークショップについての案内は間もなく協会のホームページに掲載されると思う。会員でなくても参加できるので関心のある方はお越しください。
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自然に

このところ暑くも寒くもなく乾燥しすぎでもなくじめじめでもなく、とおだやかなよい気候だ。しばらくすると梅雨になり梅雨が明ければ酷暑の夏なのだろうが、その前の一時の過ごしやすい季節。誠にありがたい。木々の緑は活き活きとしていて鳥のさえずりものどかに聞こえてくる。

来週末は研究会や学術団体の理事会がありスケジュールが詰まっているので、今のうちにのんびりしようと思っている。自然に目を向けると、人間も犬猫鳥と同じく生物であり、自然の一部なのである。ふだんは意識しないが、この基本的なことをまずは押さえておくことは必要なのではないだろうか。精神科の治療というと、薬だ精神療法だ心理教育だ、等々、ある方向へ向けて持って行こうとるするある意味恣意的な行為によって成り立ちがちだが、なんとなく自然にバランスを取り戻しその結果として体調や精神状態もよくなってくる、そういうイメージも大切なのではないかと思う。こういうことは理論化しにくいし、論文にもならないから、学問にはならず、書物にもならず、こうやって思いつきの如く書くくらいしか術はない。まあ、それがブログのよさかもしれない。

最近、買った雑誌、本を記しておこう。精神科治療学の最新号(Vo.32 No5 May 2017)の特集は「マインドフルネスー精神科治療への導入と展開」である。マインドフルネスは仏教の瞑想を応用したもので、このブログでも昨年取り上げた覚えがある。私は坐禅の経験があるので、マインドフルネスというものに一応の興味はあるのだが、あまりにマニュアル化しすぎているのでは、という警戒感はある。取りあえずはこの特集にざっと目を通してみたい。本の方は、「寄る辺なき自我の時代 フロイト『精神分析講義入門』を読み直す」(妙木浩之著、現代書館)である。精神分析講義入門はフロイトの考えをおおまかに把握する上でよい入門書だと思うが、このブログでもたしか数年前に紹介したことがある。今回、妙木氏の解説書が出たので、これを参照しながら、精神分析入門講義を再読するのもよいかなと思っている。精神分析の文献は膨大にあって辟易してしまう程であるが、基本を再確認して後は自分で思索した方がずっと臨床には役に立つかなと最近は思うようになってきた。

ということで、今までは本の紹介はタイトルに挙げていたが、自然という話の流れで、自然にこんなのを買いましたよと自然に紹介もしておいた。

のんびり休憩。のんびり読書。のんびり家事。のんびりその他。
しぜん。シゼン。自然。四善。
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