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先日、夢を見た。N先生が現れ、私は自分の書いた論文の原稿を先生に渡し、ここはこうしたらいいなどコメントを書いて頂いたものが戻ってきた。おもしろいのは、私が挿絵のようなものを描いていて、それに先生がきれいに色をつけて素敵な絵に仕上げていたことだ。N先生は私の精神医学、精神医療、精神分析の師匠である。師から伝達されるものは文字には表せないものがある。そして、師から弟子への一方向ではなく、双方向のやり取りがあり、その上でものごとの神髄が伝達されるのである。N先生は、昨年2022年の4月に亡くなっている。そのことは今までこのブログに書かずにいた。書かずにいたというよりは、書けなかったという方が正確なのかも知れない。先生が亡くなったことを認めたくないという思いがこころのどこかにあったような気がする。N先生は西園昌久先生のことなのだが、いろいろと書き出せばキリがない。記憶を辿ろうとすれば、なつかしくもあり、苦しくもある。一言だけ何か言おうとすれば、感謝の念、それしかない。

話は変わるが、今月、3月末で長年勤めた精神科病院を退職することになった。これまでいくつかの病院やクリニックに勤めたが、今までで一番在籍期間が長かった。名残惜しく寂しい気持ちはあるが、残りの勤務を全うし、4月からは新たな気持ちでいろいろなことに取り組んでいきたい。

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