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無ー意味

今年もあと3週間ほどとなった。慌ただしい日々が続いている。コロナ禍となり、学会も中止となったり、リモートでの開催となったりで変則的であったが、今年の精神分析学会は久しぶりの現地開催となり、しかも横浜だったので、出かけてきた。やはり、直接人と会い、話を聞いたり討論することは、意義深い。

その後も、カンファレンスや研究会が続いた。先日の研究会は単発の企画で比較的少人数だったが、いろいろな連想が起こりワクワク感があった。やはり勉強というのは、おもしろいという感覚が大切だ。しなければとか、やらされているという感覚では、どうも身が入らない。精神科専門医も一応持ってはいるが、更新には学会へ出席しポイントやら単位を取得し、レポートも書いてと、やたらと煩わしい。まあ制度としては仕方ないのかもしれないが、次回の更新はやめようかという気持ちさえ起ってくる。

世の中の出来事はいろいろある。国際情勢ではロシア、ウクライナの問題。円安、物価高の問題。つい先日はサッカーのワールドカップ。いろいろ考える材料はあるのだが、このブログの記事は滞っていた。どうも、考えを文章にするという気になりにくい、ということもあるようだ。今年になって、人生観や世界観、と言うと大げさだが、自分の思考様式が変化しているような気がする。そうなると、今、こうだと考えたことが、明日にはああだになってしまうのではないかという気持ちが起こる。思考自体がふわふわと浮遊したものになり書きとめようという気になれないのである。

今年はラカンのセミネール10巻「不安」を読んでいるのだが、今、ぱっとページを開いたら、「不安」「動揺」という文字が飛び込んできた。そのあたりはまだ読んでいないのだが、私の無意識がその文字に吸い寄せられたということだろうか。

とりとめのないことを書いているのはわかっている。でも、くだらないとか、無意味だということでもない。無意味なのではなく、「無ー意味」だとか「無」が背景のテーマなのか?いまは、そんな気がする、としか言えない。
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