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なんとなくな目標

今はマニュアル社会なので、目標や手段をはっきりさせるのが当たり前のようになっている。マニュアルはうまく使えばよいが、それにとらわれすぎたり、目標や結果を重視するあまり本末転倒となることもしばしば見受けられる。世を騒がせているスルガ銀行の問題も業績を重んじるあまり勇み足のような状態となってしまった。同じようなことはあちこちで起こっているのだろう。

最近、新聞や雑誌でよく目にするのは、キャッシュレス時代の到来である。現金からクレジットカードやプリペイドカードなどへの移行は時代の流れであり、省力化に益する点はもちろんあり、私も反対はしない。だが、これからはキャッシュレスの時代です、という記事があまりにも多いように感じる。地震や津波、水害など災害の多い日本では、電気やコンピューターが使えない時のことも考える必要があるのではないかと思っていた。実際、先日の北海道の地震では大規模停電が起こり、市民のことを思い開けた店もあったが、現金を持っていない人はとても困ったということだ。そのような非常時への対応ということ以外に、個人の好みとして現金の方がよいという人もいるだろう。たとえば、目に見える現物の方が使いすぎ防止など管理はやりやすい。そういう意味では、現金とキャッシュレスは偏るのではなく程々のバランスを取った流通システムとなるのがよいのではないだろうか。

外国人観光客は近年かなり増えているが、これも大風呂敷を広げて無理やり増やすのはどうかと思う。増えること自体はよいことだと思うのだが、急激な増加は弊害も生じるに違いない。弊害が生じたり見えたりしてから慌てて対策を考えるのでは後手にまわる。また、経済的にもあまりにも外国人観光客に依存しすぎると、災害や世界情勢の変化などの際には、どっと収入が落ち込んで大変なことになる。

極端に走る、突っ走ることの危険性、そして目標や結果到達にあまりにこだわることは慎まなければならないだろう。だが、だと言って、目標がまったくないというのも漫然とした停滞状態を招くことになるかもしれない。そこで、なんとなくな目標、ゆるい目標、アバウトな目標、まあ名称はなんでもよいのだが、そういうものをイメージするとよいのではないだろうか。

因みに、私のブログは現時点では、最低月に1回、できれば2回くらい記事を書ければいいなと、なんとなくおぼろげながらイメージしている。それも絶対にそうしなければならないというわけではない。たまたま何かいろいろなことが重なって1回も書かなければそれはそれでよいし、たまたま3回記事を書ければ、ああよかったということになる。せっかく始めたことなので、ぼちぼちとマイペースでこれからもやっていこうと思う。

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