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「欲望の弁証法」その他

今年の桜は例年より遅かったようだが、やっと咲いて今日はちらっとではあったが満開の桜を見ることができた。

日本ラカン協会の機関誌「I.R.S.ージャック・ラカン研究」第15号「特集:欲望の弁証法」が届いた。若干厚みは薄いが、内容は興味深いので読むのが楽しみだ。臨床から直接学ぶことも大事だが、書いたものから刺激を受けたり連想を発展させることもまた大事なことである。

同協会の役員になって数年になるが、運営の仕事に加わるという実務的なこと以外に、人の意見を聞いたり討論するということが、よい意味での刺激になる。いろいろと考えさせられたり、ふと見えてくるものがある。また多少脱線した雑談の時間でも、自分がキャッチしていなかった情報や気づいていなかった新刊のことを教えてもらったりということもある。以前、大学院で一時勉強した経験はあるものの、アカデミックな分野での仕事には苦手意識があり、その点ではどのくらい貢献できているのかという思いはあるが、当面は自分なりにできることをやっていきたい。

同協会の夏と秋のワークショップは今年も例年同様行われる予定である。夏のワークショップは7月の後半の日曜日に開かれることになりそうだが、現時点でははっきりした日にちは未定である。また、今まで行われてきた行事以外に、新しい試みとして平日の夜に研究会を開催することが検討されている。この研究会は同協会の会員および会員の紹介者が参加する、セミクローズドと言われる形式になるものと思われる。
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