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せいしんぶんせき

2015年の3月末にいったん運営休止になっていた、神奈川県のピースハウス病院というホスピスのことは、当時このブログでも話題にした。その後、無事に再開されているようである。ようであると言うのは、現地に行ったりスタッフと直接話したというわけではないが、だいぶ前にホームページで再開されていることを知ったのである。なんと言ってもこの分野の日本での草分けであるし、研究所も併設されているので、ぜひとも存続してほしかったのでほっとした気持ちだ。

私が精神科医として関わっている患者さんは、高齢の方がけっこうおられる。80代、90代、そして以前の話だが100歳を迎えられた方もおられた。健康で長生きできればそれにこしたことはないが、病気や障害で苦労しながら生きていくということもやむを得ない。ものごと、なかなか願望や理想通りとはいかない。どんな境遇があるにしても、少なくとも、まあこんなもんでいいんじゃないの、と思って晩年を迎えたいものである。そのために、私は精神分析を活用したい。活用というと功利的であまりよい表現ではないが、自分の精神分析をさらに前へ進め、そして人々が精神分析を体験できるよう、直接あるいは間接的であっても支援したい、ということである。

今年も残りわずかとなり、今後のことを思ったりなどして、今日はこういう連想になったのだろう。

学会や研究会のシーズンもそろそろ終わりで、年内のスケジュールとして私にとって最後となるのは、日本ラカン協会の17回大会(2017年12月17日開催)である。会場は東京の専修大学。シンポジウムのテーマは「エディプス以後」となっている。
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