SSブログ

秋も深まりたとえば若冲

箱根の岡田美術館で「若冲と蕪村ー江戸時代の画家たち」という展覧会を観てきた。今年2016年は、伊藤若冲と与謝蕪村の生誕300周年なのだそうだ。

伊藤若冲は近年注目されていて、数か月前に東京で展覧会があった時には入るのに数時間待ちということを聞いて、とても行けないと思い断念したのだが、今回、箱根まで出かけるという手間はあったものの初めて鑑賞することができたのは幸いだった。たとえば『孔雀鳳凰図」は構図は大胆でしかも細かい筆遣いで、どんな名人もこれと同じようなものは描けないだろうと思われる作品だった。若冲以外にも、蕪村はもちろんのこと、尾形光琳、円山応挙、池大雅などの名作が展示され、私としては久しぶりに絵画鑑賞を堪能した。

若冲について私は多くを知らないが、通常言われる職人気質などというものを通り越した極めつけの凝り性だったのではないかと思われる。会場の解説に、わざわざ鳥を飼育して観察した旨、記述があったと記憶する。何事もある程度のところまでは習うという作業が必要だが、抜きん出るためには人のやらない工夫、努力をしていかなければならないのだろう。

岡田美術館は箱根小涌園のすぐ近くにあり、今、開催中の「若冲と蕪村」の展覧会の会期は2016年12月18日までである。
nice!(4) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 4